2018.06.08 | 2018.06.11 取引所 運用の考え方

仮想通貨の販売所と取引所の違いを解説【メリットを学ぼう】

この記事は2018.06.11に加筆・修正されています。

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仮想通貨の投資を始めるにあたって、ビットフライヤーやザイフといった仮想通貨交換業者に登録してみると、「取引所での購入」と「販売所での購入」という2通りの購入方法が用意されていますよね。

この「取引所」と「販売所」は、それぞれ異なる性質を持っていることをご存知でしょうか。

両者の違いをしっかり理解できていないと、思わぬところで損をしたり、希望通りに取引ができなくなったりする可能性があります。

「取引所」が良いのか、「販売所」が良いのかは、あなたがどういう事情を抱えているのか、仮想通貨の投資で何を重視するのかによって変わってきます。

この記事で両者の内容をしっかり確認して、あなたの投資事情に適した購入方法を選ぶようにしましょう。

仮想通貨「販売所」、「取引所」の基本的な違い

仮想通貨の「販売所」「取引所」はともに、「仮想通貨を購入・売却できる場所」のことです。

コインチェックやビットフライヤー、ザイフといった仮想通貨交換業者は、この販売所・取引所のどちらか、または両方を提供しています。

ただし、両者は「仮想通貨を購入・売却できる場所」という点では同じ意味を持ちますが、それぞれ異なる部分があります。

両者の違いをきちんと認識しておくことで、あなたが取引に利用すべきなのは「販売所」なのか「取引所」なのかを、正しく判断することができます。

それではひとつひとつ見ていきましょう。

売買相手が異なる

「販売所」と「取引所」の異なる点の一つが、「仮想通貨の売買相手が違う」ということです。

「販売所」の取引相手

「販売所」は、販売所を運営している「企業・運営元」から直接、仮想通貨を購入・売却する場所のことをいいます。

つまり、「販売所」を利用して仮想通貨を売買する場合は、販売所の運営している会社と取引することになります。

「取引所」の取引相手

一方で、「取引所」では、ユーザー同士でやり取りをすることで、コインの購入・売却が行われています。

あなたが取引所を利用して仮想通貨を購入しようとした場合、交換業者からではなく、他のユーザーからコインを購入することになります。

売買方法が異なる

「販売所」と「取引所」では、仮想通貨の売買方法が異なります。

「販売所」の売買方法

「販売所」の場合、仮想通貨の売買価格はすでに決められています。

販売所」の運営元が、あらかじめ「買値」と「売値」を設定しており、投資家たちはその価格通りに購入または売却をする必要があります。

すでに提示された価格で、すぐに取引を成立させる注文方法を「成行注文(なりゆきちゅうもん」とよびます。

「取引所」の売買方法

一方で「取引所」の場合、ユーザーの「買注文」と「売注文」の条件が一致したときに売買が成立します。

「取引所」で取引をする場合には、ユーザーが「希望売買価格と売買数量」をあらかじめ注文しておきます。

その後、条件が合う取引相手がいた場合に、初めて売買が行われることになります。

実際に使ってみるとそこまで複雑に感じないはずなのですが、念のため、例をご説明します。

例えば、あなたが「取引所」でビットコインを購入する場合、「取引所」で「ビットコインの価格が『850,000BTC/JPY』のときに『0.1BTC』分のビットコインを買いたい」という注文を予約しておきます。

その後、「ビットコインを『850,000BTC/JPY』の時に『0.1BTC(ここは0.1BTC以上であればOK)』分のビットコインを売りたい」というユーザーが現れたとき、取引が成立し、あなたは0.1BTCのビットコインを手に入れることができます。

このように、希望の価格に対して、あらかじめ「買注文」または「売注文」を予約しておく方法を「指値注文」といいます。指値注文が可能なのは「取引所」だけです。

指値注文は、ユーザーが注文を予約している状態なので、指値注文をした段階では、まだ取引は実現していません。

ユーザーたちが出した指値注文は、「注文板」に随時表示されています。

「注文板」とは、「取引所」参加者たちの「指値注文内容」を把握するためのツールのことです。

(注文)板情報を確認することで、購入希望者が「どのくらいの価格で買いたいと思っているのか」、売却希望者が「どのくらいの価格で売りたいと思っているのか」を把握することができます。

注文板に表示されるように指値注文を出しているユーザーのことを、「メイカー(maker)」と呼びます。

メイカーは、その「取引所」の価格を形成しているユーザーたちです。

一方で、メイカーの価格に合わせて、取引が成立するように「成行注文」を出すユーザーたちを、「テイカー(taker)」と呼びます。

テイカーは、メイカーが発注している指値注文の価格に合わせて取引を行います。

仮想通貨「販売所」、「取引所」のメリット・デメリットを比較

「販売所」と「取引所」の違いが分かったところで、それぞれのメリット・デメリットを確認していきます。

「販売所」のメリット

「販売所」を利用するメリットとして、以下のようなものが挙げられます。

  • 希望の数量をすぐに購入・売却できる
  • 売買手順が簡単

希望の数量をすぐに購入・売却できる

「販売所」で仮想通貨取引をすることの最大のメリットが、いつでも希望数量を購入・売却できる点です。

「取引所」の場合、自分が提示する条件と一致するユーザーが現れない限り、取引が成立することはありません。

しかし、「販売所」であれば、取引相手である「販売所の運営元」が提示する価格で、いつでも通貨の購入や売却が可能になります。

仮想通貨市場に不安を与えるような出来事が発生し、需要が著しく低下しても、「販売所」を利用していれば、取引相手を探す必要はなく、すぐに保有している通貨を売却することが可能です。

売買手順が簡単

「販売所」で売買する際は、取引したい銘柄を選択して、数量を入力するだけで売買が完了します。

購入・売却手順が非常にシンプルで、分かりやすく、スムーズに取引することができます。

「販売所」のデメリット

「販売所」のデメリットは

  • 運営元が指定した価格でしか取引できない
  • 「取引所」と比較して手数料がかかる

というものがあります。

運営元が指定した価格でしか取引できない

「販売所」では、取引価格が指定されているため、その価格でしか取引することができません。

「本当はもっと低い価格で購入したい」、または「もっと高い価格で売却したい」という場面でも、その価格で売買するしか方法はありません。

「取引所」と比較して手数料がかかる

「販売所」は、取引相手が運営元であるという解説をしました。

つまり、運営会社が売買取引の仲介をしていることになります。

そのため、「販売所」の取引では、仮想通貨の売買に伴う「取引手数料」とは別に、「仲介手数料」も支払う必要があります。

この仲介手数料のことを「スプレッド」と呼びます。

スプレッドは、販売所で提示されている「買値」と「売値」の差額のことです。

「販売所」の価格は、買値「850,000円/BTC」・売値「830,000円/BTC」のように価格差があります。

この場合、「850,000円-830,000円=20,000円」のスプレッドになっており、これが仲介手数料として徴収されることになっています。

取引手数料にスプレッドが上乗せされてしまうため、「取引所」よりもコストが多くかかってしまうというデメリットがあります。

「取引所」のメリット

「取引所」のメリットには以下のものがあります。

  • 上手くやれば希望価格よりも安く(高く)通貨を購入(売却)できる可能性がある
  • スプレッドがかからない

希望価格よりも安く(高く)通貨を購入(売却)できる可能性がある

「取引所」を利用した取引の場合は、ユーザー同士の注文が一致したときに売買が成立するシステムでした。

つまり、「販売所」とは異なり、希望する価格で通貨を購入または売却できる可能性があります。

「販売所」では、指定された買値でしか購入することができませんでした。

例えば、ビットコインを購入するとき、「850,000円/BTC」の買値が指定されている場合は、必ず「850,000円/BTC」で取引しなければいけません。

しかし、「取引所」では、あらかじめ「830,000円/BTC」の指値買注文をしておいて、「830,000円/BTC」で売却したいというユーザーが現れることで、取引が成立します。

指値注文が可能な「取引所」では、現在よりも安い価格で「買注文」を、現在よりも高い価格で「売注文」をすることができるので、取引が成立すれば、よりお得な売買が可能となります。

スプレッドがかからない

「取引所」での売買では、スプレッドが必要ありません。

そのため、「販売所」で取引するよりも、手数料を抑えることができます。

「取引所」のデメリット

「取引所」のデメリットには、

  • すぐに取引が成立しない可能性がある
  • 取引方法が難しい

という2点が挙げられます。

すぐに取引が成立しない可能性がある

あなたが提示した「買注文」と条件が一致する「売注文」を出すユーザーが登場するまで、取引が成立しないケースがあります。

もしあなたが「830,000円/BTC」以下で購入したいと考えていても、売却希望のユーザーたちが「840,000円/BTC」以上の価格で売却したいと思っている場合には、なかなか取引相手が見つからないため、売買も成立しにくい状態になります。

同じように、購入したい通貨の「数量」が多い場合も、取引が成立しにくい可能性があります。

また、「取引所」自体の規模も重要になってきます。「取引所」に参加している投資家たちが少なければ、通貨の流動性も低いため、すぐに取引相手を見つけることが難しくなります。

さらに、仮想通貨市場にとって悪いニュースや出来事が起きた際にも注意が必要です。仮想通貨の需要が大幅に減少してしまうと、売却したくても購入希望者がいないため、なかなか売注文が成立しない事態に陥る可能性があります。

もしすぐに取引相手が見つかれば最小限に抑えることができた損失が、ますます増大してしまうかもしれません。

取引方法が難しい

「取引所」で売買を行うには、「板情報」の読み方を覚える必要があります。

投資初心者の方にとって、板情報を理解することが少し難しく感じる可能性があります。

仮想通貨を買うなら「販売所」、「取引所」どちらがおすすめ?

結局のところ、仮想通貨を購入するには、「販売所」と「取引所」どちらを選ぶのが良いのでしょうか。

これは、あなたが「何を重視して取引したいのか」によって異なってきます。

「購入手段が簡単」で「すぐに取引を成立させたい」なら「販売所」がおすすめ

あなたが仮想通貨取引をする際に重視する点が、

  • できるだけ取引手段が分かりやすくて、簡単に通貨を購入できること
  • 自分が購入したい・売却したいタイミングで、すぐに取引が成立すること

という場合は、「販売所」がおすすめです。

仮想通貨投資が初心者の方は、「取引所」での板情報の読み方や、注文の出し方などを覚えるのに時間がかかってしまう可能性があります。

「販売所」は、購入したい仮想通貨を選んで、購入希望数量を入力するだけで取引が可能です。

そのため初心者の方でも、迷うことなく、通貨を購入することができます。

また、「販売所」の取引相手は運営会社であるため、いつでも好きなタイミングで、好きな量を取引することが可能です。

「取引相手が見つからない」という状況を避けることができるので、「すぐに売買取引を成立させたい」という方には、「販売所」の利用をおすすめします。

「希望する条件で取引を成立させたい」「コストを低く抑えたい」なら「取引所」がおすすめ

「取引所」を利用すると、「販売所」で購入するよりも安い価格で、仮想通貨を手に入れることができる可能性があります。

反対に、「販売所」よりも高い価格で売却できるかもしれません。

あなたが希望する条件と一致する取引相手さえ見つかれば、「販売所」で提示されている価格よりも良い条件で、売買が可能です。

また、運営元を仲介していないため、スプレッドを支払う必要がありません。

あなたが、仮想通貨投資をする上で、なるべく支払う手数料を抑えたいと考えている場合には、「取引所」の利用を検討することをおすすめします。

仮想通貨「販売所」、「取引所」の違いまとめ

ここまで「販売所」と「取引所」の違いについて解説してきました。

販売所 取引所
取引相手 運営元 取引所に参加しているユーザー
売買価格 運営元が買値と売値を指定 自分の希望価格で取引可能
注文方法 成行注文のみ 指値注文と成行注文
メリット
  • 希望の数量をすぐに購入・売却できる
  • 売買手順が簡単
  • 希望価格よりも安く(高く)通貨を購入(売却)できる可能性がある
  • スプレッドがかからない
  • デメリット
    • 運営元が指定した価格でしか取引できない
    • 「取引所」と比較して手数料がかかる
    • すぐに取引が成立しない可能性がある
    • 取引方法が難しい
    おすすめの方
    • 購入手段が簡単
    • すぐに取引を成立させたい
    • 希望する条件で取引を成立させたい
    • コストを低く抑えたい

    あなたが今後「どのように仮想通貨投資を行っていきたいか」、「どのような点を重視して取引していきたいか」によって、「販売所を利用すべきか」「取引所を利用すべきか」が異なってきます。

    今回の記事を参考に「販売所」と「取引所」の違いをしっかり理解して、今後の仮想通貨交換業者選びに役立ててください。

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