ビットコインの発行量
ビットコインの発行総量は、事前に決められています。
また、採掘(マイニング)によって発行される量も調整されています。
そのため、一瞬にして発行量が増えてインフレが起こったり、混乱が生じることを避けた設計がなされています。
ビットコインの発行総量は、2140年までに2,100万 Bitcoin とされていて、
それ以降は新規に発行されることがありません。
ビットコインの枚数と半減期
ビットコインはインフレや混乱を避けるために半減期を設けております。
半減期とは、ビットコインの採掘報酬が半減するタイミングのことです。
採掘報酬は1ブロックにつき 50BTC から始まりました。
それから210,000ブロック毎に半減し、6,929,999番目のブロックが最後の採掘報酬になることと決められています。
最初のビットコイン半減期である210,000番目のブロックは
2012年11月29日に生成されており、採掘報酬は 25BTC に半減しました。
2017年現在は更に半減期を迎え10分に12.5BTC採掘されています。
マイニングとは簡単に言うとビットコインの採掘です。
ビットコインは、一定期間ごとに、
”AさんからBさんにいくら送った”
”BさんからCさんにいくら送った”
というすべての取引記録を”取引台帳”というものに新しく記録していきます。
その記録の処理には、インターネット上に分散されて保存されている取引台帳のデータと、
新しく追記する取引のデータの整合性を取りながら正確に記録することが求められます。
もっと簡単にいうと
「これまでの取引データ」と「新しく追記する取引データ」を間違いないものだと正確に記録することが求められます。
その整合性を取る作業はコンピューターによる計算で実現できるのですが、膨大な計算量が必要となります。
どのくらい膨大な計算量かというと、NASAとかペンタゴン(アメリカ国防総省)で使われてるレベルのコンピューターの性能がないと計算しきれないくらいの計算量になります。
「今までの全ての取引データ」の巨大な量も「新しく追記する取引のデータ」も、すべてを正確に検証してから追記しなければならないのです。
そこで、ビットコインでは、この追記作業を”有志の人”が計算をしてくれてます。
つまり、「私がその計算をします!」という人が自らコンピューターを使い計算してくれているのです。
なぜ、自ら計算を志願してくれる人が多いのかというと、
簡潔に言って
「ビットコインが貰えるから」
です。
その計算を一番初めにしてくれた人に、見返りとしてビットコインが支払われます。
この報酬は、新たに発行されたビットコインによって支払われます。
つまり、通貨の新規発行がこの瞬間に起こるのです。
この新規発行に至る行為は「採掘(マイニング)」と呼ばれています。
ビットコインの新規通貨発行=マイニングの報酬
なのです。
コンピューターの計算能力をお金に変えるビジネスと割りきって、日夜採掘(マイニング)に励んでいる人たちが世界中に存在します。
そのおかげで、今日もビットコインの安全性が保たれているのです。
通貨としてのビットコインの新規発行は、この採掘(マイニング)を通じてしか行われません。
別ページでも説明しておりますが、ビットコインは”金”の性質に非常に似ていると言われており、
- 埋蔵量(流通量)が限られている
- 人々が価値を認めている(値段が付いている)
上記の金に似た性質をもつため、ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれています。
まだ世の中に出ていないビットコインを計算して取得するこの仕事を金の採掘になぞらえて”マイニング”と呼ばれているのです。
マイニングの現在
実はビットコインのマイニングは数年前まで自宅のコンピューターで実行することができました。
しかし、現在、個人レベルのマイニングでは、ビットコインの取得はほぼ不可能です。
現在のマイニングは業者が特殊なビットコイン採掘設備を購入し、巨大な設備でマイニングを実施しています。
皆でお金を出し合い、
一つの大きな工場を作りマイニングに参加し、みんなで分配するという方式をとっている会社もあります。
また、ビットコイン以外の仮想通貨でも、マイニングができる仮想通貨があります。
GPUマイニングとは?